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詩集 近代詩
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詩集 近代詩
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全集・選書

汚れつちまつた悲しみに…―中原中也詩集 (集英社文庫) (集英社文庫)


中原中也
¥ 380 通常24時間以内に発送
★★★★★

汚れつちまつた悲しみに…―...
鋭すぎる感性で自らの心を日常と風景に移し言葉を掴み取る。ひたすら自分であろうとし、自分を言葉で描く天才。鋭く、淡く、儚く激しく、それでいてどこか突き放して淡々とした感じ。本当に詩を書く為に生まれて生きた人だと思います。 30歳で夭折した詩人「中原中也」としてではなく、一詩人である「中原中也」の作品集 として読んでほしいと思います。 ついつい作者のプロフィールを気にして作品を読みがちですが、その辺のことはあえて 無視して、純粋に作品だけを読むと、その詩のよさがわかると思います。 私は「冬の長門峡」が好きです。 繊細、儚さ、大人になるにつれて忘れていく感情。 若くして生涯を終えた、中原中也の言葉は、今の時代でも色褪せません。 1つ1つの詩をゆっくり味わって読めば読むほど 深く綺麗な世界が広がっていると思います。 美少年で若くして散った詩人。 詩も美しく・・・。 しかし、私は、中原中也の詩の中に、泥臭い青春が見える。 現実に唾する若者の姿が見える。 天才詩人の詩を私ごときが、理解することはできないけれど。 中原中也の泥臭さは、私を刺激する。 「詩」なんて、18歳までに読...

わたしがあなたを選びました


鮫島浩二 植野ゆかり
¥ 924 通常24時間以内に発送
★★★★

わたしがあなたを選びました
妻へ対しての愛情お腹の子に対する愛情親へ生んでくれた感謝自分が親になる実感すべてを感じそして決意をさせてくれた妊娠中出産したばかりまだ予定はない人すべての人に読んでもらいたいそして、いろいろなものと向き合ってほしい妊娠中からこの本を持っていましたが、突然生まれたばかりの子を亡くして自分を責めてしまっていた時期に読み返し、読む人によってこんなに残酷な内容になる本もないなと思いました。作者の意図がそこにない事はわかりますが、私は選ばれない親なんだとどれだけ涙を流したか分かりません。リビューがとても好評価だったので購入しましたが、私自身は、この文のタッチと内容に違和感を感じ、一度目を通したきり、二度とページを開くことはありませんでした。 妊娠中の辛い時や、思いがけない妊娠をされた方には励ましになることもあるとは思いますが、流産するか死産するか可能性がゼロではない妊婦に、この内容の本を勧めるのはリスクがあります。 全ての人に感動を与える、というタイプの本ではないと思いますので、プレゼントされる場合はよく状況を把握した上で選ばれるといいと思います。妊娠中の多感な状態だからか、ウルッとくる場...

詩のこころを読む (岩波ジュニア新書)


茨木のり子
¥ 819 通常24時間以内に発送
★★★★★

詩のこころを読む (岩波ジ...
冒頭著者は「詩は人のこころを解き放ってくれる力がある」と書いている。 本書を読めば、この一文の意味することに納得する。 音楽や詩を鑑賞するというのは、きまった手順や方法があって、こうしなけれ ばならないなどといったことはなく、自由に感じるままに反応すればよいのだ けれど、本書を読めば、詩を読んでより広く、深く反応するヒントをもらえる。 ジュニア新書ということで中学生くらいを対象に書かれたものであろうけど、 大人の世界にはなかなかこういうすばらし本は見あたらないので、大人もぜひ 一度手に取ってみて頂きたいと思います。 ジュニア用に出版された本ではありますが、詩についてかなり深く 書かれており、内容はとても充実しています。 最初から丁寧に読まずとも、何気なくパラっと開いたページの詩を読んでも、 心に残る詩がとても多く、本のレベルの高さがわかりますね。 茨木さんの解説は読みやすく、ジュニアの方々にも理解しやすいでしょう。 平易に分かりやすく書く、というのは簡単そうで実は難しいことなのです。 茨木さんの愛情を感じる文章です。 私は個人的に、詩と呼べる詩が最近少なくなったように思っていま...

新編宮沢賢治詩集 (新潮文庫)


宮沢賢治 天沢退二郎
¥ 540 通常24時間以内に発送
★★★★★

新編宮沢賢治詩集 (新潮文...
賢治の詩初めて読んだのは高校教科書の「永訣の朝」でした。かなしさの中にも何か透明なうつくしいものがありました。この詩によって私は初めて、宇宙、命、愛 といった何か根源的なものを感じたような気がします。初めてこころの深いところにつながる書に出会ったと思います。以後、そのような本にまた出会うことがありました。「にあんちゃん」もその一つでした。 賢治の眼に映った岩手の自然の風景を、ささっとスケッチして掴まえてきたような詩がいっぱい。青白い光を放ちながらぺかぺかと明滅する鉱石の間を、しゅうふっふと息を吐きながら、岩手軽便鉄道が走っていたり。海のように光る山から、ホウと声を立てながら風が走ってきたり。すきとおった景色が、幻燈機が映し出すスクリーンを流れていく・・・・・・。そんな気がして、不思議にいい心持ちになりました。 また、賢治のすぐ下の妹、とし子(宮澤トシ。1898-1922)の死に立ち会った賢治の深い悲しみを、妹に呼びかけるように歌ったいくつかの詩に、胸がぐっと詰りましたね。「永訣の朝」「松の針」「無声慟哭」の三つの詩。 それから、「早春独白」の中、次の詩句がいいなあ。くらくらっと...

深呼吸の必要


長田弘
¥ 1,890 通常24時間以内に発送
★★★★★

深呼吸の必要
この詩集に出会ったのは、かれこれ20年ほど前だったか。当時、マガジンハウスから出ていた「鳩よ!」という文芸雑誌で、これまた当時アイドルだった斉藤由貴によって紹介されていた。 たまたま図書館で目につき何気なく手に取った雑誌。また斉藤由貴にも興味はなかった。 が、その詩にいきなり、ぐっ!と引きつけられた。 すぐさま購入した。しかも、全編、奇跡的と言っていいほどの「珠玉」だった。 詩を敬遠する人は、その大げさな表現に辟易するとこともあると思うが、これは平易な言葉で綴られている。そして、だれもが思い当たるような「何気ない1シーン」から、記憶の細い糸をたぐらせる。 あまりによかったので、何冊か人に押しつけた。そのたびにまた買った。そんな記憶も懐かしい。 ほんとうに名作ですよ。不朽の、という表現を付け足したいくらい。同名タイトルの映画を観たのが きっかけで、この本を手にとった。 後記にある「言葉で深呼吸する」をもじれば、 言葉で散歩する といった感じの詩集。いつも観る景色の散歩。 いつも一緒にいる自分の中への散歩。 読んでいると、 ああ、大人になることができたんだな ああ、大人になってしまっ...

わたしと小鳥とすずと―金子みすゞ童謡集


金子みすゞ
¥ 1,260 通常24時間以内に発送
★★★★★

わたしと小鳥とすずと―金子...
金子みすずさんの詩は優しいです。 その優しさが、か生命いのちの根源的なところから来ているような気がします このようなこころの深いところに届いた本をいくつか紹介したいと思います。 おそらにはてはあるの? (単行本) 詩集 念ずれば花ひらく (単行本) にんげんだもの (単行本) クリスマスのプレゼントでもいいし、何の記念日でなくても読んで喜んでいただけたら嬉しいです。 金子みすずさんの詩はいつも深いものを感じます。宇宙の深さや人間のいのちの深さを感じます。そして、すべての生きものに対する みすずさんのやさしいこころを感じます。若いみすずの心には 子どものようないたずら心も 母のようなおおらかで温かい心もあったのでしょう。 リズミカルでやさしい言葉が、「生きたみすず」となって こちらに伝わってくるようです。 私は、「しょうじ」という作品が好きです。 自分の幼いころを思い出しました。 作者の感性、目線、どれをとっても驚かされます。ある時は蜂の目線から、ある時は宇宙の目線から、魚の目線から、子供の目線から。彼女の感性は、あらゆるところに及んでいるようです。彼女の不幸な境遇と、彼女の...

中原中也詩集 (新潮文庫)


中原中也 吉田ヒロオ
¥ 500 通常24時間以内に発送
★★★★★

中原中也詩集 (新潮文庫)
中原中也の詩に出会ったのは高校一年の時でした。当初から独特のリズム感、詩が持つ世界の空気感に惹きつけられていました。高校二年の時、教科書に載っていながら授業で取り扱わなかったのをきっかけに購入、有名な詩以外にも魅力的な詩ばかりで買ってよかったと素直に思いました。哀切な響きと、それを包み込むような言葉の柔らかさと温かさ。またそれとは違って、悲しみに胸が締め上げられるような攻撃的なものまで、本当に感動しました。高校時代にこの詩集を読んだときには、あまり好きになれなかった。 でも、浪人しているときにもう一度読んだら、胸が締め付けられるようだった。 心になにか暗いものを抱えてる人が読むとヤバイ詩ばかりです。中原中也の詩は独特です。 難しい言葉も表現もありません。 しかし読むたびに新しい発見をする、そんな詩です。 中也は生まれながらの詩人です。 彼にしか作れないリズムや言葉があります。 彼にしか見えない幻の世界もあります。 それらが実に、真実味を帯びた情景描写を生み出すのです。 もし誰かが中也の詩の特徴を活かして詩を書いたとしましょう。 たとえそれがどんなに素晴らしい詩だとしても、 その詩...

ポケット詩集



¥ 1,313 通常24時間以内に発送
★★★★★

ポケット詩集
詩集は欲しいと思うけれどおしなべて価格が高いと思う。よほどお気に入りの詩人のものでない限り、詩集を買おうとは思わないかも知れない。でもこの小さな本はちょっと違う。 まず文庫サイズなのが嬉しい。何度も繰り返し読む性質のものであるから、小さくてもハードカバーなのがなおありがたい。カバンにしのばせて持ち歩き、ぽかんとあいた時間に取り出して読むもよし、枕元に置いて寝るまえにパラパラ読むもよし。中身は一流の詩ばかりなのだ。 宮沢賢治や与謝野晶子などの有名な詩に始まり、茨木のり子、長田弘、大岡信といったそうそうたる詩人の名作が並ぶ。昔どこかで読んで衝撃を受けた「便所掃除」まで載っている。新川和江の「わたしを束ねないで」や茨木のり子の「自分の感受性くらい」に励まされ、栗原貞子の「生ましめんかな」で生命の尊さを思う。詩は人生に色々なことを教えてくれる。かつて教科書でであったことがある詩たち。大人になって出会ってみると非常に感慨深いですね。詩人たちの入魂の作品ばかりです。声に出して誰かに聞かせたくなるような詩ばかり。すべての漢字にふりがなが振ってあるし甥っ子にプレゼントしてみようか。昔の少年は詩を...

猪木集「馬鹿になれ」


アントニオ猪木
¥ 1,575 通常24時間以内に発送
★★★★★

猪木集「馬鹿になれ」
アントニオ猪木、中学時代に愛知県体育館で試合を観て以来の「感動」です。 周りの人は「猪木〜?」って馬鹿にしますが、猪木は素晴らしい。 やはり苦労は人を育てますね。 「馬鹿になれ」って言われても、なかなかできることではありません。 でも、この詩集を読んで、何かやってやろうと思えるようになりました。 『ジョギングシューズの独り言』は深いです。音も無い、ステージもない、ただ言葉だけの世界。それなのに猪木さんの詩にはロック魂がある。ビートがある。魂の叫びがある。これはまさにロックだ。この本はロックンロールポエムと呼ぶべき本だと私は思う。プロレスファンではないのですが、「馬鹿になれ」というタイトルに惹かれて読みました。白いページに大きめの黒い印字、詩の内容と同じくすっきりとしたページが気持ちいいです。各々の詩のトビラには、猪木さんの写真があります。それがまた良い。この力強そうな身体を持った大きな男が、このシンプルで力強く美しく、温かい(ときにはユーモラスな)詩を書いたのかと思うと、さらに感動します。猪木さんのことはよく知りませんが、生きる姿勢が素晴らしいと思いました。読むと励まされ、元...

にんげんだもの 逢 (角川文庫)


相田みつを
¥ 480 通常24時間以内に発送
★★★★★

にんげんだもの 逢 (角川...
暖かみがあって、人間の本質を 語っていられます。 座右の書に、プレゼントに最適です。毎日の生活で落ち込んだり悩んだりした時は、自分の心を癒してくれそうな本を 買うようにしていますが、今回初めて相田みつをさんの本を購入しました。 何度か目にしたことはありましたが、読んでみたらとても癒されました。 落ち込んでいる時こそ、あたりまえの言葉が心に響きます。 「いのちの根」という詩がとても良く涙が出ました。 一度に読むのはもったいないので、また落ち込んだときに別の書でパワーをもらおうと 思います。メッセージに深みがあります。 この言葉を伝えるために、朴訥とした書体を生み出した 感じがします。 人生に対する真摯さを訴えると言う意味では、武田双雲 も同じなのかもしれませんが、レベルに雲泥の差があり ます。 同じ書道家でも、相田みつおさんには人間の奥深さを 感じ、説得力があります。 武田双雲には薄っぺらさを感じ、相田みつおさんには、 深さを感じます。 座右の書として、時々読んでみるのに良い一冊です。 最初この人の本を読んだ時 「なんだこれ?いいかげんな発言だね」 と、思ったのですが その発言に対し...

悪の華 (新潮文庫)


ボードレール 堀口大学
¥ 660 通常24時間以内に発送
★★★★★

悪の華 (新潮文庫)
フランス語のできない浅学の者の意見ですが、フランス象徴主義文学の先駆者にして、現代の「悲哀」をここまで壮絶に描いた詩集は無いと思います。注目すべきは、身の毛のよだつような情景描写の精緻なリアリズム。パリ情景における『七人の老爺』とは、まさにボードレール自身のいる世界(神は7日で世界を創られた)そのものの象徴ではないでしょうか。阿片熱と鬱に侵された、あまりにも現代の悲哀を知りすぎた詩人の傑作であり、『巴里の憂鬱』と一緒に読まれたい。ボードレール。いろいろと問題のあった人のようですが、詩人としてはとてもカッコイイ人です。「悪の華」というこのタイトルがもうカッコイイ。 ただ、この世界が嫌になっている人はかなりはまっちゃうと思います。 実際、私も受験の1ヶ月くらい前に彼に出会い、勉強を辞め、詩人になるのだ!と詩を書き始めてしまいました。まあ、いい思い出ですが。 そういうわけで、人によっては不気味な精神世界をさまようことになるかもしれません。お気をつけていってらっしゃいませ。堀口大学氏の作品として読む方が良いかもしれない。 ボドレール氏のとして読むのならば、原文を読んだ方が手っ取り早い。 読...

自分の感受性くらい


茨木のり子
¥ 1,995 通常24時間以内に発送
★★★★★

自分の感受性くらい
詩集など余り読まない自分だが、茨木さんの詩集だけは幾つか愛読している。表題作の「自分の感受性くらい」には、読む度に何と云うか襟を正さしめる気迫を感じさせられる。「初心消えかかるのを/暮しのせいにはするな/そもそもが ひよわな志しにすぎなかった/駄目なことの一切を/時代のせいにはするな/わずかに光る尊厳の放棄」。また、昭和天皇の有名な発言「そういう言葉のアヤについて/文学方面はあまり研究していないので/お答えできかねます」に想を得た「四海波静」も、言葉を弄ぶ者とそれを許す者への静かなしかし厳しい批判に満ち満ちて、印象に残る。以前から気になっていた本書を見つけ 「自分の感受性くらい」をさっと見てみた. ほんの一瞬. 筆者の精神が鋭く迫って,一気に感情を揺さぶられた. あまりにふいの出来事だったので,涙がこぼれそうになり 感情の波を止めるように,すぐに本を閉じた. この詩集は愛と呼んでいいもので満ち溢れている. そうでなければ,「ばかものよ」と言われて 母親に包み込まれた気持ちになり,涙が出るはずが無い. 自己批判の精神を忘れかけた今の時代だからこそ,読み継がれていくべき本だと思う.怪...

天国はつくるもの―天使と戦士に贈る詩


てんつくマン
¥ 1,575 通常24時間以内に発送
★★★★★

天国はつくるもの―天使と戦...
本書はてんつくマンに改名した原点だと思う。 特に、最近の活躍にはワクワク期待させて頂いている。 路上で6000万稼ぎ出す根性もすごいが、確実に彼は成長している。 その軌跡を追うにも大切な一冊である。ことばのひとつひとつが、心に「スーッ」ってしみ込んで入ってくる感じ。何度も読み返しました。大好きな人にもプレゼントした、とっておきの一冊です。この本に出会えたて本当に良かった!著者のてんつくマンに会ってからこの本を買いました。なにより、彼の生き方がカッコイイと思う。てんつくマンは、「死んでから天国に行ってもしょうがない。生きている今を天国にしちゃお〜」というスタンスで、路上詩人をして資金を集め、映画を作ちゃった人です。単純明快で力強い言葉。彼の言葉には感謝と励ましが溢れています。最近元気が出ない・・という人にオススメ☆自分に嘘をつくのをやめて、素直な気持ちに戻れるかも。てんつくさんと会ってから、この本を読みました。会う前に読みたかった。そして書き下ろししてほしかったな。これは自分宛だ、と思う部分が必ずあります。私はそのページ度に、自分について考えて見ました。今の自分を真面目に考える...

智恵子抄 (新潮文庫)


高村光太郎
¥ 420 通常24時間以内に発送
★★★★★

智恵子抄 (新潮文庫)
「レモン甘いか酸っぱいか」と軽い調子で言って笑い合っていた高校時代には、『智恵子抄』の奥深さなんて まだまだわかりませんでした。 学校では教材としてしか習いませんし、夫婦の重みや愛しさを理解するには、それなりの歳月と経験が必要 だったと思います。 光太郎も智恵子も、互いに相手のことを愛し切ったのでしょう。 ただ、それを表現し切るだけの言葉を、光太郎が持っていたかどうかは不明です。 言葉が思いの丈すべてを表現でき得るものとは言い切れませんから、光太郎も詩を生み出すにあたっての 並々ならぬ苦労があったかと思います。 そうやって後世に残された『智恵子抄』…男女の深い情の通い合いを感じます。自分が青臭い学生だった頃はこの本に酷く反発したものだ。 結局は死んでいった妻をネタにして詩集を出すなんてwと。 しかしそれから20年過ぎてこの詩集を読んでみると涙が出てくるのだ。 なぜだろう…。 たぶん、光太郎は誰かに智恵子を憶えていて欲しかったのだ。 子供もなく光太郎のみに生きていた智恵子には友人もいない―光太郎の為に 自ら切り捨てた―その智恵子が自分を愛した事実は自分しか憶えていない記憶だ。 誰か...

すこやかにおだやかにしなやかに


谷川俊太郎
¥ 1,050 通常24時間以内に発送
★★★★★

すこやかにおだやかにしなや...
色々な世代の、いろいろな悩みやストレスのある方にぜひ読んでみていただきたい一冊です。 私は「おだやかに」がとても心に残りました。自分を落ち着かせたいときや、考えが纏まらない時に読みたくなる本です。生きるとは・・・谷川さんの詩を読むと生きるとは何なの? 考えさせられますね。 生命の力ずよさ、 歯がゆかさ、刹那さ、尊さ 誰もが望む、「すこやかに おだやかに しなやかに」 そう生きたい。 なんて、当たり前の事を当たり前の言葉で書いているのだろう! なんて、読みやすい詩集なんだろう! 何のひねりも無い、優しい平易な言葉でつづられた詩集。平仮名で書かれた題名、全ての漢字に読み仮名がつけられた詩、詩と詩の間にはさまれた、美しい写真。手のひらよりも少し大きい持ちやすい本。小学生にも読めるような内容。誰にでもわかる、実感できる詩。 詩人は「目に見えないエネルギーが ときにみずからを人間の言葉で語る」と、あとがきに添えている。私たちはそのエネルギーを受けて、この題名のように「すこやかに おだやかに しなやかに」生きていきたい。切実に思う。「すこやかにおだやかにしなやかに」こんな人間になれたら...

坂村真民一日一言―人生の詩、一念の言葉


坂村真民
¥ 1,200 通常24時間以内に発送
★★★★★

坂村真民一日一言―人生の詩...
毎日一句ずつ読める形式になっていて、 一日季節を感じながら、 一言一言、人生においての重い言葉をなげかけられます。 手軽でありながら、重量感のある良書だと思います。 「共感」というよりは、「怠惰の指摘」といった感じでしょうか。。。 ビジネスを志すのであれば、 坂村真民翁の詩に、 是非一度は触れて頂きたいと思います。 坂村真民さんの詩は、私が「近代詩文書」というジャンルで書道展に出品する際、師匠に薦められたのがきっかけで、その世界に引き込まれました。県立図書館にあった真民さんの7冊の全集をはじめとしてその他、すべてに目を通しました。全部そろえるのは、大変なので、一冊だけ購入しようかなと思い選んだのが、この詩集です。坂村真民さんの詩の世界を知るには、全部の著書に目を通すにこしたことはありませんが、このハンディサイズの小さな本だけでも、真民さんの力強い言葉に圧倒されること間違いなしです。また、書道をされている方にも、書道展の出品作品の詩文としても適当な長さのものも多くあり、お薦めです。好きな詩の一つを紹介したいと思います。 ******** 一遍智真 捨て果てて 捨て果てて た...

血と蜜―宝野アリカ歌詞詩集


宝野アリカ
¥ 1,890 通常3〜5週間以内に発送
★★★★★

血と蜜―宝野アリカ歌詞詩集
アリプロジェクトの歌詞詩集です。 歌の方では聞き取りにくい歌詞でもOKです。この本の良い所は、作詞者の解説が入る所です。題名の理由や、言葉の意味などが解説されています。 アリプロファンの方は、歌とは別の楽しみ方が出来ると思います。 初めての方でも十分に楽しめると思います。アリ・プロジェクトの魅惑的な曲の歌詞が編集された本。 歌詞だけではなく、その曲を作った時のアリカ姉さんの心境なども書いてあり、アリカ姉さんのお顔をが写ったお写真も何枚か載っています。 アリ・プロファンならコレクターズ・アイテムのひとつになるでしょう。

おんなのことば (童話屋の詩文庫)


茨木のり子
¥ 1,313 通常24時間以内に発送
★★★★★

おんなのことば (童話屋の...
『女がひとり頬杖をついて』の後書きで引用されている茨木さんの金子光晴さんへのオマージュが素敵でした。《皆にはまだはっきりとは意識されていないけれども、この人の存在そのものが、日本を深いところで支えている大きな手の一つであることを、時は次第に解明してゆくだろう。この人ほど人間を深いところで愛し、日本人を底深いところでいとおしんでいる人も稀なのだ》というのがその文章でしたが、これはそのまま茨木のり子さんにもあてはまると思いました。 『自分の感受性くらい』はもちろん大好きですし、『一人は賑やか』の 一人でいるのは賑やかだ 誓って負けおしみなんかじゃない 一人でいるとき淋しいやつが 二人寄ったら なお淋しい なんてところも好きです。学校というものから縁遠くなると、一部の人以外は生活の中に 「詩」という存在は無いに等しいのでは? 読書好きの私でも詩集をひもとくなんて何十年ぶりでしたが 内容も勿論、装丁も素敵で素晴らしい。 自分の感受性の維持って何歳になってもむつかしい… 落ち込んだ時、さりげない可愛らしいこの詩集を手にとって ガツンではなくコツンと叱られるよな、奥ゆかしい優しさで包まれ...

中原中也詩集 (岩波文庫)


中原中也
¥ 903 通常24時間以内に発送
★★★★★

中原中也詩集 (岩波文庫)
才能あるものは夭折する運命なのですね。 退廃的な美しさがある。 安っぽい恋愛小説を高いお金を出して読むより、 こちらのほうが余程、ロマンがあります。 通常詩というものは、一つ一つのセンテンスの中に豊富な形容詞や言い回しが、数珠つながりと化していて、そのテクニカルな連結方法や纏め方に、言葉自体以上の深みと魅力を感じるのだが、中原中也の詩集は、一つ一つの文その物にはこういった知恵の輪はほとんど無く、しかし1つの詩を読み終えると、その詩が世界観として映画のワンシーンのように視界に浮かび上がるような、そんな魅力がある だからまるで風景画。しかしゴッホのように荒々しい色使いではない。もしこれを詩としてではなく、何気なく友人知人の言葉として、もしくは街の広告の一部として耳にしていたら、その魅力に気づけていたかどうか?というほどの薄味で、静かに、寂しく、ぼんやりと、淡々と、喜怒哀楽しているのである。 ので、詩自体は子供でも十分に解せる会話文クラスの易しさで構成されているにも関わらず、精神的に落ち着いていなければ、これは中年・老年者にも理解不能な魅力であろう。詩人だなぁ、素...

萩原朔太郎詩集 (岩波文庫)


萩原朔太郎 三好達治
¥ 840 通常24時間以内に発送
★★★★★

萩原朔太郎詩集 (岩波文庫)
「なまものの匂い」が立ちこめる病んだ世界が描かれているが、読んでいるこちらの感受性を柔らかくさせてしまう魅力が、この人の詩にはある。 だから、私は、じぶんの心が見えなくなった時に、つい、この詩集の頁を繰り返し開いてしまう。 この人は、詩の中で「腐りかけの美」を切ないほどに表現する。 たとえば、 春の性欲のなまめかしさを、「腐った貝」が「ちら、ちら、ちら、ちら」と漏らす「吐息」で表現してしまうというヘンタイさ加減や、 くちびるに紅をひいて、少女に変装し、「白樺の木」に抱きついて接吻し、ウットリしてみるこころの倒錯、また、 「のをあある とをあある やわあ」(猫) 「とをてくう とをるもう とをるもう」(鶏) 「てふ てふ てふ てふ てふ てふ てふ てふ」(蝶) 「ぶむ ぶむ ぶむ ぶむ ぶむ」(蠅) など、擬音(擬態)化された生物たち。 こころが病みがちな人は、一冊、この詩集を手元に置いておくと良いと思う。希望の言葉で慰めるのではなく、一緒に病んだ世界へとドップリついてきてくれる(引きずり込んでくれる)のは、近代の詩人では朔太郎くらいです。 きっと眠れぬ夜の良き友達になってくれ...